大学の学位で最も投資収益率が高いのは?2024年アメリカの最新情報

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ROIの高い低い学位ランキング30選

卒業後の収入に大きく影響すると言われている大学の学科選び。特に進学やキャリアを考える上で多くの人が気にするポイントでしょう。

そこで、Visual Capitalistのインフォグラフィック、Which College Degrewes Have the Best Return on Investment?(どの大学の学位が最も投資収益率が高いのか?)をもとに、異なる学位のROI(Return On Investment)と、それがどのように将来の収益に影響を与えるかを解説します。

また、本記事では単にROIの高い専攻と低い専攻についても触れるだけではなく、どのような選択が長期的な利益に繋がるのかまでを考察します。

ここでいうROIはNPV(純現在価値)であり、簡単に言うと、その学位を取る場合と、取らなかった場合の差を金額で表したものです。

学位を取ってもマイナスになるのは、授業料などを支払った投資が将来的に返ってこないことを示しています。

目次

どの大学の学位が最も投資収益率が高いのか?

どの大学の学位が投資効率が高いのか?
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引用:Visual Capitalist、Which College Degrewes Have the Best Return on Investment?

日本語で順位を知りたい方は下記の表をご覧ください。

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専攻分野平均ROI (USD)
工学$570,616
コンピューター・情報科学$477,229
数学$340,875
工学技術者$311,141
ビジネス$205,191
建築$196,711
看護・医療専門職$194,756
物理学、化学、地質学$168,822
社会学科$118,454
学際研究$69,656
生物学$63,913
農学$59,556
地域・民族・文化・ジェンダー、グループ研究$42,959
法学$38,999
自然資源・環境保全$28,985
コミュニケーション・ジャーナリズム$28,654
国土安全保障・法執行・消防$27,284
外国語$25,750
公共行政・社会サービス$7,787
哲学・宗教学$6,011
歴史学$4,938
フィットネス・公園・レクリエーション-$1,078
リベラルアーツ・一般教養-$13,337
心理学-$15,644
教育学-$20,075
家政・人間科学-$24,540
コミュニケーション技術-$28,911
英語学-$39,057
神学-$91,749
視覚芸術・パフォーミングアーツ -$104,015

ROIが最も高い学位5選

ROIが最も高い学位5選

一部の学位は他と比べて圧倒的に高いROIを持っています。このセクションでは、特に高いROIを誇る学位について詳しく説明します。

1. 工学 (570,616ドル)

工学は、科学と技術に基づいた高度な専門知識を必要とする分野であり、その需要の高さから平均収益は非常に高く、ROIもトップに位置しています。工学は多くの産業で不可欠であり、高収入を期待できるでしょう。

2. コンピューター・情報科学 (477,229ドル)

情報技術とデータの需要が急速に拡大する中で、コンピューター・情報科学の学位は労働市場で非常に有利です。IT関連のスキルは企業の成長にとって重要であり、この分野の専門家は高い報酬を受け取る傾向にあります。

3. 数学 (340,875ドル)

数学は様々な分野で応用が可能で、データ解析や金融工学などの専門職で活躍する人材が求められています。そのため、数学の学位も高いROIを誇り、安定したキャリアが期待できます。

4. 工学技術者 (311,141ドル)

工学の基礎を持ちながらも、実務的なスキルに特化した工学技術者も高収入を得る傾向があります。製造業やインフラ関連の企業で高い評価を受けやすいです。

5. ビジネス (205,191ドル)

ビジネスの学位は幅広いキャリアオプションを提供し、経営やマーケティングなどの分野で高収入のポジションに就くことができます。ビジネススキルは多くの業界で汎用性があり、持続的な収入を見込めます。

ROIが最も低い学位5選

ROIが最も低い学位5選

一方で、一部の学位はROIが低く、投資回収が難しい場合があります。これらの学位は必ずしも価値が低いわけではありませんが、収益の観点から見ると投資効果が限られていると言えるでしょう。

1. 視覚芸術・パフォーミングアーツ (-104,015ドル)

芸術やパフォーミングアーツの分野は、自己表現や創造性を重視するキャリアではあるものの、経済的なリターンは低めです。特にフルタイムの仕事や安定した雇用が少ないため、収益性が限定されがちです。

2. 神学 (-91,749ドル)

宗教研究や神学は、宗教団体や教育機関でのキャリアに向いていますが、一般的に高収入が見込めないため、ROIが低くなります。精神的な満足度は得られやすい分野ですが、経済的なリターンは限られています。

3. 英語学 (-39,057ドル)

英語学の学位は、教育や出版など特定の職種で活用されますが、収入は限られる傾向にあります。特に教師や編集者として働く場合、安定した職はあるものの、高収入に繋がりにくいため、ROIが低くなります。

4. コミュニケーション技術(-28,911ドル)

コミュニケーション技術は、メディアや放送関連の職種に役立つものの、競争が激しく、安定した高収入に結びつきにくい分野です。特にキャリアの初期段階では収益が低いことが多く、ROIも低めです。

5. 家政・人間科学 (-24,540ドル)

家政学や人間科学は、社会福祉や教育、家庭支援などの分野で役立ちますが、これらの職種の給与は低い傾向があります。特に非営利団体や公的機関での仕事が多く、収益性が限られているため、ROIは低いとされています。

ROIを考慮して進学を決めるためのポイント

ROIを考慮して進学を決めるポイント

ROIが高い学位は魅力的ですが、すべての人がその分野で成功できるわけではありません。ここでは、個々の状況に応じた進学の選び方を解説します。

  1. 自身の興味と適正を考慮する
  2. 学位取得後のキャリア展望を確認する
  3. 収入と自己投資のバランスを考える

1. 自身の興味と適性を考慮する

興味のない分野で学位を取得しても、長期的には満足のいくキャリアに繋がらない可能性があります。まずは自分の興味や適性を見極めることが大切です。

2. 学位取得後のキャリア展望を確認する

学位がどのようなキャリアに結びつくのかを事前に調べることが重要です。ネットワーキングやインターンシップを通じて、実際の職業の内容や働き方を把握しましょう。

3. 収入と自己投資のバランスを考える

ROIが高い学位を目指すことも重要ですが、自分の生活費や借入金額も考慮して判断する必要があります。無理なく返済可能な学費の範囲内で学位を選びましょう。

専攻の選択で重要な長期的な収益性

専攻の選択で重要な長期的な収益性

進学は人生の大きな投資であり、その選択が将来の経済的安定に影響します。ROIの高い学位は短期的な成功だけでなく、長期的な収益性にも影響を及ぼします。ここでは、長期的な収益を意識した専攻の選び方について議論します。

  1. 高収益分野の専門スキルを磨く
  2. グローバルな視野を持つ
  3. 継続的な学習とスキルアップの重要性

1. 高収益分野の専門スキルを磨く

例えば、エンジニアリングやコンピューターサイエンスなどの分野は高い収益性が期待できますが、それには高度な専門知識が求められます。大学での勉強に加え、実務経験を積むことが重要です。

2. グローバルな視野を持つ

グローバルな視点で学位選択をすることで、国際的なキャリアチャンスが広がります。特にコンピューターサイエンスやビジネスは国際的に需要が高い分野です。

3. 継続的な学習とスキルアップの重要性

一度取得した学位で満足するのではなく、継続的にスキルアップを目指すことが長期的な成功につながります。例えば、IT業界は急速に進化しているため、最新技術を学び続けることが求められます。

学位別の具体的なキャリアパスと収入例

学位別のキャリアパスと具体的な収入例

各専攻には、それぞれ特有のキャリアパスが存在し、収入やキャリアの安定性にも違いがあります。ここでは、ROIの高い学位と低い学位それぞれの具体的なキャリアパスと収入の例を挙げ、将来どのような職業が選択肢に入るのかを見ていきましょう。

  • 工学:多彩な専門分野と高収入の職業
  • コンピューター・情報科学:デジタル時代の花形職業
  • 視覚芸術およびパフォーミングアーツ:創造性とスキルの活用

工学:多彩な専門分野と高収入の職業

工学の学位は非常に多様であり、機械工学、電気工学、土木工学、化学工学など、各分野で専門的な職業が存在します。

工学の具体的なキャリアパス
機械工学エンジニア

平均年収:約$85,000~$95,000
自動車、航空宇宙、ロボティクスなどの分野で活躍できる。

電気工学エンジニア

平均年収:約$78,000~$100,000
電力や通信システムの設計を担当し、特にエネルギー産業で需要が高い

土木工学エンジニア

平均年収;$70,000~$90,000
インフラ整備や建設プロジェクトに関与し、特に都市開発や再生可能エネルギー分野での需要が見込まる

工学は多くの分野で応用が利くため、技術の進展と共に成長が期待される分野です。専門性の高い技術職が多く、長期的なキャリアパスと安定した収入を提供します。

コンピューター・情報科学:デジタル時代の花形職業

コンピューター・情報科学の学位を取得した場合、以下のような職業が代表的です。

コンピューター・情報科学の具体的なキャリアパス
ソフトウェアエンジニア

平均年収:$80,000~$120,000
アプリケーションやシステムの設計・開発に携わります

データサイエンティスト

平均年収:$95,000~$130,000と高収入
ビッグデータの分析を通じて企業の意思決定を支援します

サイバーセキュリティアナリスト

平均年収:$70,000~$110,000
ネットワークやデータの安全性を確保します

IT関連のスキルは需要が高く、特にAIやクラウドコンピューティング、ブロックチェーンといった新興技術に強い人材は、企業から高い評価を受ける傾向があります。

視覚芸術およびパフォーミングアーツ:創造性とスキルの活用

視覚芸術やパフォーミングアーツの分野は収入が安定しにくく、ROIが低い傾向にありますが、情熱を持って取り組む人にとっては満足度が高い職業です。

満足度の高い職業
グラフィックデザイナー

平均年収:約$45,000~$60,000
企業や広告業界での需要があり、デジタルマーケティングの成長により、オンライン分野での活躍が期待される

アーティスト(画家・彫刻家など)

自営業が多く、不定期な収入が一般的ですが、個展やオンライン販売を通じて成功するケースもあり

パフォーミングアーティスト(俳優・ダンサーなど)

平均年収:約$40,000~$50,000程度
舞台や映画などで活躍する機会はあるが競争が激しい

この分野での収入を安定させるには、フリーランスとしての活動や、自分のブランドを確立する工夫が重要になります。

ROIが低い学位でも収入を増やす方法

ROIが低い学位でも収入を増やす方法

ROIが低い学位でも、キャリアの選択肢を広げたり、副業やスキルアップを活用することで収入を増やす方法はあります。ここでは、低ROI学位を持つ人が収入を向上させるための戦略を解説します。

  • フリーランスや副業で収入源を増やす
  • 高収入が見込める資格を取得する
  • デジタルスキルを活用してキャリアの幅を広げる

フリーランスや副業で収入源を増やす

特にアート系や人文系の学位を持つ人は、フリーランスの仕事や副業を通じて収入を補完することが可能です。例えば、グラフィックデザイナーがデザインプラットフォームで依頼を受けたり、ライターがブログやメディアで記事を執筆したりと、様々な方法で収入を得ることができます。こうした副業は、自分の専門スキルを活かせるだけでなく、ネットワーキングにも繋がります。

高収入が見込める資格を取得する

教育学や心理学などの低ROIの分野でも、資格を取得することで収入を増やすことができます。例えば:

  • 教育学:教師として働きながら管理職(教頭・校長)を目指すと収入が上がる可能性が高まります。また、特定の科目の専門知識を持つことで、オンライン教育の分野でも活躍できます。
  • 心理学:カウンセリングや臨床心理士の資格を取得すると、個別にクライアントと契約を結ぶことができ、収入アップが見込まれます。

資格取得には時間と費用がかかりますが、将来的な収益性を高める投資となり得ます。

デジタルスキルを活用してキャリアの幅を広げる

どの分野においてもデジタルスキルが重要視されており、特に低ROIの学位を持つ人にとっても収入を上げる手段となります。例えば、ウェブサイト制作やデジタルマーケティングの知識を習得することで、アートや人文系のスキルと組み合わせたユニークなキャリアを築くことが可能です。

将来の雇用トレンドと成長分野の予測

将来の雇用トレンドと成長分野の予測

近年のテクノロジーの進化や社会の変化により、将来の雇用市場にも大きな影響が出ています。ここでは、今後の成長が見込まれる分野や、それに関連する学位について紹介します。

  • AIと機械学習の重要性
  • サステナビリティと環境工学の需要増
  • デジタルヘルスケアとバイオテクノロジー

AIと機械学習の重要性

AIと機械学習は急速に進化しており、多くの業界で活用が進んでいます。この分野では、コンピューターサイエンスやデータサイエンスの知識が必要とされ、将来的に高収入が期待できるキャリアです。AIエンジニアやデータサイエンティストといった職業は、特にテクノロジーや医療、金融分野での需要が増加しています。

サステナビリティと環境工学の需要増

気候変動や環境問題への関心が高まる中で、サステナビリティに関連するキャリアの需要も増えています。環境工学や再生可能エネルギー関連の学位を持つ人材は、政府機関やエネルギー企業での活躍が見込まれます。特に再生可能エネルギーの専門知識を持つ技術者は、将来的に収入が安定した職業に就く可能性が高いと言えるでしょう。

デジタルヘルスケアとバイオテクノロジー

医療技術が進化し、デジタルヘルスケアやバイオテクノロジーの分野も今後の成長が期待されています。生物学や医療工学の学位を持つ人は、遺伝子工学やデジタル医療の開発に携わることで、安定した収入とキャリアアップが見込まれます。テレヘルスや遠隔医療が普及する中で、この分野の専門家の需要は増加していくでしょう。

まとめ:ROIを理解した上で自分に合った進路を選ぶ

学位別のROIというと少し夢の無い話に聞こえますが、これから大事な時間とお金を投資するわけですから知っておいて損はありません。もちろんそこには夢や希望、お金では買えない価値もありますので、一つの参考としてください。

  • 進学や学位の選択は、将来の収入やキャリア形成に大きく影響する。
  • ROIの高い専攻はべての人にとって適切な選択肢とは限らない。
  • 最も重要なのは、自分の興味やキャリアゴールに合った進路を見つけること。
  • ROIの低い学位でも、適切なキャリア戦略やスキルアップを通じて収入を向上させる方法は存在する。
  • 進路選択の際には、ROIだけでなく、自分の価値観や長期的なビジョンを考慮して判断しましょう。

ご両親や友人、周りの人に相談してみるのもいいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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