スレッズ(Threads)はメタ(Meta)社が提供するSNSアプリ。
登録者1億人をわずか5日で達成しました!
“1億ユーザー”というのは、プラットフォームの収益性、将来性、社会的影響が認められる重要な数値と言われています。
大人気のインスタ、 X、ユーチューブは何日かかったのかな?
そこで今回は、世界中で大人気のアプリの
- リリース日
- 1億ユーザー達成の時期
- リリースから達成までの日数
これらが一目でわかるインフォグラフィックをご紹介します!
- 世界の人気アプリ1億ユーザーまでの日数
- LINE, WhatsApp, Netflixが1億ユーザーを獲得するまでの期間
- 2028年には77億契約に迫る世界のスマートフォン市場
人気のアプリが1億ユーザーを獲得するまでの期間は?
Visual Capitalistの使い方をまとめたガイドを作成しました。
インフォグラフィックを表にまとめました
順位 | プラットフォーム | リリース | 1億ユーザー までの期間 |
---|---|---|---|
1 | Threads | 2023 | 5日 |
2 | ChatGPT | 2022 | 2ヶ月 |
3 | TikTok | 2017 | 9ヶ月 |
4 | 2011 | 1年2ヶ月 | |
5 | 2010 | 2年6ヶ月 | |
6 | Myspace | 2003 | 3年 |
7 | 2009 | 3年6ヶ月 | |
8 | Snapchat | 2011 | 3年8ヶ月 |
9 | YouTube | 2005 | 4年1ヶ月 |
10 | 2004 | 4年6ヶ月 | |
11 | Spotify | 2006 | 4年7ヶ月 |
12 | Telegram | 2013 | 5年1ヶ月 |
13 | 2006 | 5年5ヶ月 | |
14 | Uber | 2011 | 5年10ヶ月 |
15 | 2010 | 5年11ヶ月 | |
16 | Google Translate | 2006 | 6年6ヶ月 |
17 | World Wide Web | 1991 | 7年 |
18 | 2003 | 7年11ヶ月 |
トップ3アプリの戦略
トップ3アプリがなぜ短期間に1億ユーザーを達成できたのか、その理由を探ってみましょう。
1位:Metaの「Threads」、わずか5日で1億ユーザー達成!
企業名:Meta
リリース日:2023年7月6日
1億ユーザーまでの期間:たったの5日!
Threadsは、Instagramのユーザーだけが利用できるという言わば「条件付き」。
「条件付き」なのに最速だったのですか!?
そうなんです。まずThreadsへの登録が簡単だったのが有利でした。
そしてThreadsがリリースされた2023年7月頃のInstagramユーザーは約20億人。
実は全体の約5%のユーザーが5日以内にThreadsに登録したというだけなのです。
自社が抱えているユーザーに別のプラットフォームを提供し、
- 最短での集客
- 広告宣伝費の削減
を達成したMeta社。
まさに「一石二鳥」の素晴らしいマーケティング戦略でした。
2位:OpenAIの「ChatGPT」、2ヶ月で1億ユーザー達成!
企業名:OpenAI
リリース日:2022年11月30日
1億ユーザーまでの期間:2ヶ月
Threadsが登場するまでは、この後3位で紹介するTikTokの記録9ヶ月を大幅に更新したChatGPT。
その期間、わずか2ヶ月。
ChatGPTの登場は、あのGoogleが
「Code Red(非常事態)」
を宣言したぐらい驚異的な出来事でした。
Threadsのような「条件付き」でなければ今でもChatGPTが最速と言えるかもしれません。
それほど世界でAIへの関心が高かったのを示しています。
3位:ByteDanceの「TikTok」、9ヶ月で1億ユーザー達成!
企業名:ByteDance
リリース日:2017年9月
1億ユーザーまでの期間:9ヶ月
You Tubeと違い15秒~1分と短い動画に特化し、
ユーザーが手軽に参加できるプラットフォームを構築。
その結果ダンス、メイク、自撮り、ネタなど若者を中心に爆発的にヒット。
You TubeやFacebookよりも早い9ヶ月で1億ユーザーを獲得しました。
時代の流れを読んだ素晴らしい戦略でしたね。
あれ?インスタ、ユーチューブ、Xは何日だった?
日本でも流行っているインスタ、ユーチューブ、X。
「なんでThreadsが1位なんだろ?」
と思っている方も多いと思います。
Q: 世界最速で1億ユーザーを獲得したアプリはな~んだ?
と周囲に聞くと、ほとんどの方はインスタ、ユーチューブ、Xの中から1つ挙げます。
しかし、実際は以下の通りです。
プラットフォーム | リリース | 1億ユーザーまで |
---|---|---|
2010年 | 2年6ヶ月 | |
You Tube | 2005年 | 4年1ヶ月 |
X(旧Twitter) | 2006年 | 5年5ヶ月 |
ここで上記のリリース日に注目してみましょう。
2007年のスマホの販売台数は世界で1億2,000万台。
2023年の13億4000万台と比較すると10分の1程度だったのです。
4Gが世界で開始されたのも2010年であったため、XやYou Tubeが1億ユーザーまでに時間を要したのもインフラが整っていなかったと推測できます。
LINE・WhatsApp・Netflixが1億ユーザーを獲得するまでの期間
ここでは日本のメッセージアプリNo.1のLINE、
世界最大のメッセージアプリWhatsApp、
更には業界のゲームチェンジャーNetflixを見ていきます。
日本のメッセージアプリNo.1!LINEが1億ユーザーを達成するまでの期間は?
企業名:LINE株式会社
リリース日:2011年6月23日
1億ユーザーまでの期間:1年7ヶ月
日本人のスマホユーザーならば必ず利用してると言っても過言ではないLINE。
2011年6月23日にサービスを開始したLINEは、
2013年1月18日に1億ユーザーを獲得しました。
その期間、わずか1年7ヶ月!!
X(旧Twitter)やFacebookよりも早く1億ユーザーを達成したLINE。
なぜ今回のインフォグラフィックに記載されなかったのか!!
ちょっと悔しいですね・・・。
世界最大のメッセージアプリWhatsAppは3.5年で1億ユーザー
企業名:Meta
リリース日:2009年5月4日
1億ユーザーまでの期間:3年6ヶ月
現在、世界で最も使用されているメッセージアプリです。
実はWhatsAppよりも前に「Yahoo!Messenger」や「MSN Messenger」が存在していましたがPCがメインであったため爆発的な普及はありませんでした。
WhatsAppはテキストの送受信だけではなく、
- 音声通話
- ビデオ通話
- 写真やビデオの共有
- グループチャット
これらの機能が広告もなく無料で使え、
シンプルで直感的なインターフェイスが幅広い年代から支持されました。
2024年4月現在、世界中で約30億人が利用している世界No.1のメッセージアプリです。
業界のゲームチェンジャー、Netflixは1億ユーザーまで10年
1997年に設立されたNetflix。
意外と知られていないのですが、当初は「オンラインDVDレンタルサービス」を行っていた会社でした。
完全にストリーミングの会社だと思ってました
映画を「DVDで借りる」から「ストリーミングで見る」に変えた業界のゲームチェンジャーと言えばNextflixでしょう。
2007年にストリーミングを開始し、約10年後の2017年に1億ユーザーを達成しました。
2024年4月現在、世界に2億8,000万人のユーザーがいる人気のプラットフォームです。
2028年には77億契約に迫る世界のスマートフォン市場
現在も伸び続けている世界のスマートフォン契約数。
これまでのような通話やメッセージ主体のフィーチャーフォン(ガラケー)に代わり、インターネットがPC以外で楽しめるスマートフォンが台頭しました。
それによりインターネットという国境のない世界に多くの人が流入しているのです。
これは明らかなビジネスチャンスであり、世界の多くの人を顧客にできるという可能性を示しています。
世界のスマートフォン・モバイルネットワーク契約数
グラフの通り、スマートフォンのモバイルネットワーク契約者数は右肩上がりで増え続け、
2016年に35.7億だった契約数は2025年には2倍の71.5億となる予想です。
この増加は主にスマートフォンの普及が進む新興市場で押し上げられており、
- 技術の進歩
- モバイルインターネット接続の改善
- 経済成長
これらのプラス要因が、多くの人々にスマートフォンを手に入れる機会を提供しています。
2016年から2028年までのCAGR(年平均成長率)は6.65 %となり、
2028年には77億契約に届くと予想されています。
同じ2028年の世界の人口は84億人程度と予想されているため、スマートフォンの契約数がどれほど多いかが見て取れます。
世界のスマートフォン販売台数は減少傾向
一方でハードの世界のスマートフォン販売台数は2018以降減少傾向にあります。
世界のスマートフォン契約数は伸びていますが、
- スマートフォン保持率が高くなった
- 買い替えの需要が少なくなってきた
これらの理由からスマートフォン本体の販売台数は減少し始めています。
まとめ
もう一度インフォグラフィックの
- 1億ユーザーまでの期間
- スマートフォンの契約数
を見て振り返ってみましょう。
- スマホの販売台数が明らかに上昇したのは2009年~2015年
- 同期間にLINEやWeChatなど、既にスマホユーザーの多かった国では短期間で1億ユーザーに到達した
- スマホの普及率が高くなった2015年以降は1億ユーザーまでの期間が短くなってきている
1億ユーザー到達まで1~2年程度という偉業の背景には、スマホユーザーの世界的な増加が挙げられます。
同時に次のような欠かせない要素も重要です。
- 通信を支える基地局などインフラの充実化
- 競争による端末や契約の低価格化
- アプリなどの便利で魅力的なコンテンツ
その他にも半導体やバッテリーの進化など、「通信」という便利なインフラの恩恵の影には数多くのビジネスが存在しています。
もしかしたら自分の今のスキルや会社の技術を少し変化させれば、新しい技術の役に立つかもしれません。
現在では「空中ディスプレイ」(ググってみてください)という映画の中に出てくるような技術も登場しています。
いつでも動けるように、常に世の中の動向に目を光らせておくことが重要ですね。
世界の人気アプリとスマートフォンの歴史から、ソフトとハードが両立することの大切さを知ることができました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!