スイス時計人気ブランドのマーケットシェア・トップ15を発表

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スイス時計人気ブランドのマーケットシェア・トップ15

「あの有名なブランドの時計が欲しい!」

「仕事用でスーツに合う時計が欲しい!」

「どうせ買うなら資産性の高い逸品を!」

そんな時に気になるのが、

スイス時計の人気のブランドを知りたい!

そこで今回は、2024年最新版「スイス時計人気ブランドのマーケットシェア・トップ15」が一目でわかるインフォグラフィックをご紹介します。

この記事を読めば、スイス時計の最新の人気ブランドがわかるだけではなく、資産性についてもヒントを得られますので、是非参考にしてみてください。

※本記事のスイスフランと日本円は、1スイスフラン=170円 で計算しています。

Visual Capitalistの使い方をまとめたガイドを作成しました。

目次

スイス時計人気ブランドのマーケットシェア・トップ15

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引用: Swiss Watches Market Share by Brand in2023

マーケットシェアランキングは想定小売り価格から算出されています。

Rolexがマーケットシェア30%越えで市場を独占

世界的に大人気のRolex。2023年はマーケットシェア30.3%を達成しました。

また、同社はスイス時計業界で史上初の売上高100億スイスフラン(約1兆7千億円)を突破し、歴史にその名を刻むことになりました。

ランキング上位4社で50.9%のマーケットシェア

ランキング上位、Rolex(ロレックス)、Cartier(カルティエ)、OMEGA(オメガ)、Patek Philippe(パテック・フィリップ)の4社だけで全体の約半分、50.9%を占めるという結果でした。

ブランドマーケットシェア(%)
Rolex(ロレックス)30.3
Cartier(カルティエ)7.5
OMEGA(オメガ)7.5
Patek Philippe(パテック・フィリップ)5.6
Audemars Piguet(オーデマ・ピゲ)4.9
Longines(ロンジン)3.4
Richard Mille(リシャール・ミル)3.1
Vacheron Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)2.7
TISSOT(ティソ)2.5
Breitling(ブライトリング)2.4
IWC(アイダブリュシー)1.9
Hublot(ウブロ)1.9
Jaeger-LeCoultre(ジャガー・ルクルト)1.7
TAG Heuer(タグ・ホイヤー)1.7
Other(その他)22.9
https://www.visualcapitalist.com/swiss-watches-market-share-by-brand-in-2023/を基に筆者が作成

他と一線を画す「世界三大時計」のブランドがスイスに勢ぞろいしていますが、すべてランクインしています。

世界三大時計

  • Patek Philippe(パテック・フィリップ)
  • Audemars Piguet(オーデマ・ピゲ)
  • Vacheron Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)

2023年スイス時計産業の概要

Morgan StanleyとLuxeConsultが発表した2023年のスイス時計業界の上位50ブランドの資料によると、トップ50ブランドの総売上げと総販売個数は以下の通りです。

トップ50ブランドの総売上げ

想定売上: 361億スイスフラン(6兆1370億円)

想定小売価格: 495億スイスフラン(8兆4150億円)

※想定ブランド売上はメーカーの売上。想定小売価格は販売店で購入された金額の想定

トップ50社の総販売個数

全体:1,590万個

個数上位:

1位:Swatch(スウォッチ) 580万個

2位:Tissot(ティソ) 310万個。

この2社で総個数の約56%を占めています。

最安値のSwatch(スウォッチ)、最高値のGreubel Forsey(グルーベル・フォルセイ)

Morgan StanleyとLuxeConsultが出所である資料には同時に「1個あたりの平均小売価格」も記載されていましたので、最安値と最高値を調べてみました。

1個あたりの平均小売価格

最安値:141スイスフラン(23,970円)、Swatch(スウォッチ)

最高値:313,725スイスフラン(53,333,250円)、Greubel Forsey(グルーベル・フォルセイ)

平均小売価格が53,000,000円の時計、あこがれますね。

ちなみに2023年にGreubel Forsey(グルーベル・フォルセイ)が販売した数量は255個、同社の売上は約5,000万スイスフラン(85億円)でランキングは50位でした。

時計産業はもう終わりなのか?輸出額の推移

スマートウォッチの登場により腕時計は「ステータス」から「機能性」にシフトする様相を見せています。

更にはスマホが正確な時間を知らせてくれるため腕時計自体をしていない人も増えてきました。

確かに周りでも腕時計していない人が増えたような・・・

実際に輸出額は減少しているのか?見てみましょう。

輸出額の推移(2000年以降)

輸出額の推移
参考:swissinfo.ch

2000年以降のスイス時計の輸出総額を見てみると、2009年のリーマンショックや、2020年のパンデミック期には少し減少したものの、全体的に右肩上がりを見せています。

実際にApple Watchのような“スマートウォッチ”の登場が、低価格帯を中心に影響を及ぼしていることは間違いないでしょう。

しかし、2023年を振り返ると、輸出時の価格が3,000スイスフラン(51万円)以上、小売価格で7,500スイスフラン(127万5千円)以上の時計が輸出総額の4分の3を占めていました。

輸出額と主な輸出先

2023年の輸出総額は267億スイスフラン(4兆5300億円)と3年連続で過去最高を記録しました。

腕時計だけでは2022年よりも110万本多い1690万本を出荷し、輸出額は255億スイスフラン(4兆3350億円)。2022年と比較して7.7%増となった。

スイス時計輸出先上位

1位・・・アメリカ

約42億スイスフラン(7140億円)、全体の15.6%

2位・・・その他アジア諸国(香港、中国、日本、シンガポール、アラブ首長国連邦を除く)

約36億スイスフラン(6120億円)、全体の13.3%

3位・・・中国

約27億スイスフラン(4590億円)、全体の6.8%

スイス時計は高価格帯ブランドを中心に今後も成長が期待できると言えるでしょう。

しかし中~低価格帯のブランドは顧客の心を掴めるような機能やデザインがない限り、今後も苦戦が続くと思われます。

スイス時計の資産性

スイス時計の年間生産量は約2千万個と世界全体の生産量の2%強に過ぎない。

しかしすべてのスイスブランドを合わせた売上高は推定500億スイスフランを超え、世界市場の5割を占める。

価格が1,000スイスフランを超える時計の場合、95%以上が「スイスブランド」というのも驚きです。

ここではスイス時計と資産価値について、以下の点で考察してみます。

  • 投資対象としてのリスクとリターン
  • 市場でのパフォーマンス
  • コレクターの需要

順に見ていきましょう。

投資対象としてのリスクとリターン

スイス時計を資産として評価する際には、そのリスクとリターンを理解することが重要です。それぞれを解説します。

リスクとリターンをしっかりと把握しないとね

投資対象としてのリスク
1. 市場価値の変動

経済状況、ファッションとしての傾向、消費者の好みの変化によって大きく左右されます。
経済不振や新たな流行りが出現すると、価値が下落する可能性があります。

2. 偽造品のリスク

高価で希少性の高い時計は偽造される可能性があり、知識が不足している場合に偽造品を掴まされてしまう危険があります。

3. 流動性の課題

一部の高価な時計は市場での需要が限られており、すぐに現金化したい場合に適切な価格で売却することが難しい場合があります。

投資対象としてのリターン
1. 価値の継続

特定のブランドやモデルは、時間と共にその価値を継続または増加することが期待できます。
特に限定版や希少なモデルは将来的に高値で取引される可能性があります。

2. 資産の分散

株式や債券など他の資産とは異なるポートフォリオを構築し、資産全体のリスクを分散する効果が期待できます。

3. 個人的な満足と社会的地位

高級時計は所有者に満足感を提供するだけでなく、社会的地位の象徴としても機能します。
これにより、特定の社会的・職業的な環境で、ネットワーキングの機会を得ることがあります。

市場でのパフォーマンス

リーマンショックやコロナパンデミックなど経済や世界情勢が不安定な時期でも、高級スイス時計は比較的価値を保つ傾向にあります。

これはスイス時計が世界的に認められた品質と独自性を持っているからです。

近年では、輸出には不向きなスイスフラン高でも輸出金額を順調に伸ばしています。

コレクターの需要

限定版や希少性の高いモデルは時計愛好家やコレクターの間で高い需要があります。

例えば製造された特定のモデルがオークションで高額で取引されるケースは珍しくありません。

これらの時計は単に使用するためだけではなく、芸術作品としてもその価値が認められています。

まとめ

日本でも人気の高いRolexは世界でも不動の人気ですね。

スイス時計は、スマートフォンやスマートウォッチによる「時計離れ」が進む中でも、輸出額を更新し続けています。

原材料の高騰や為替等により値上げも行われていますが、その際には同時に中古市場も値上げされるのです。

現在の日本のように、現金を保有していても実際の価値は目減りしますが、金と同様、希少価値の高い時計には価値が継続されるという利点があります。

みなさんはどのブランドがお好きですか?

是非お気に入りのブランドを見つけて、スイス時計と共にゆとりある生活を楽しんでください。

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