Visual Capitalistとは？世界のデータを視覚化する革新的なインフォグラフィック

日々膨大な量の情報に囲まれている現代、ビジネスや投資に欠かせない世界の動向を短時間で効率的に知りたい！そう思ったことはありませんか？

今回は、そんな世界のデータを身近なものにしてくれる革新的なデジタル出版社、Visual Capitalist（ビジュアル・キャピタリスト）を紹介します。

Visual Capitalistは、経済、市場、テクノロジー、環境などのデータを、誰もが一目でわかる”インフォグラフィック”というデジタルコンテンツに変換し、無料で配信しています。

例えば、

このように複雑なデータとビジュアルが、インフォグラフィックという視覚的なコンテンツに融合すると、何ページもの資料を読み込まなくても短時間で効率的に世界の動向を把握できるのです。

この記事では、Visual Capitalistの概要、無料で使えるサービスの利用方法、仕事への活用方法までを徹底解説していきます。

日本語でVisual Capitalistを専門的に紹介している記事は他にはありませんので、是非参考にしてみてください！

Visual Capitalist（ビジュアル・キャピタリスト）とは？

Visual Capitalist（ビジュアル・キャピタリスト）は、2011年に創業者 兼 チーフエディターでもあるJeff Desjardins氏によって、カナダのバンクーバーで設立されたデジタル出版社です。

「世界のデータをもっと身近に ー」というコンセプトのもと、複雑なデータをわかりやすいビジュアルコンテンツに仕立てることに特化した企業です。

現在、同社のウェブサイトには、世界各国から月間800万人を超えるアクセスあり、SNSでは150万人を超えるフォロワーを獲得しています。

そのため、「世界で最も急成長しているメディアの1社」と言われています。

Visual Capitalistの特徴：インフォグラフィックスとは？

冒頭にも例を挙げましたが、Visual Capitalistの特徴の一つは、簡単に理解できる、インフォグラフィックスです。

極めて簡単に言えばインフォグラフィックとは「絵で説明するポスター」です。

これを作るにはいくつかの工程があり、

1. 　わかりづらく、乱雑なデータを整列させる
2. 　整列したデータをグラフやチャートにする
3. 　イラストを加えてストーリー性をもたせる

“インフォグラフィックス”というのは聞きなれない言葉ですが、みなさんの周りにもすでに存在しています。

例えば

参考：インフォグラフィックとデータビジュアライゼーションの違い

似たような言葉で「データビジュアライゼーション」という用語もあります。参考までに比較表にまとめました。

特徴	インフォグラフィック	データビジュアライゼーション
目的	視覚的な魅力で情報を伝え、観客の注意を引く	パターン、傾向、相関関係を明確にする
デザイン	色彩、フォント、イラストを駆使したアート	データの明瞭さを優先し、シンプルで機能的
データ量	限られたデータセットで単純化された情報	大量のデータを扱い、分析や比較を表示
伝達情報	データで物語やメッセージ性を伝える	数値やデータの関係性を伝える
総合	人の知恵や手が介入し、データをどのように伝えるかを考えて作られたもの。	機械的にデータがビジュアライズ（視覚化）されたもの。

Visual Capitalistのビジュアルコンテンツは、メッセージ性があり、人の知恵や手によって制作されているため、本記事ではインフォグラフィックと呼んでいます。

Visual Capitalistの特徴：ビジュアルストーリーテリングとは？

人に何かを伝える方法はたくさんありますが、その中でも特に効果的なのがビジュアルストーリーテリングです。

ビジュアルストーリーテリングとは、インフォグラフィックのような視覚的なコンテンツを通じて物語を伝える手法です。

なぜ、ビジュアルストーリーテリングが重要なのでしょうか？

ある調査では以下のような研究結果が記されていました。

このように、ビジュアルストーリーテリングは、情報を吸収する際の消化を助け、記憶に長くとどまってくれるという効果があります。

みなさんも

という経験があるのではないでしょうか？

これこそがビジュアル（相手の顔）が記憶に長く留まる理由です。

Visual Capitalistが大切にしてるのが、このストーリーテリングであり、同社が世界中のビジネスパーソンから高い支持を得ている理由でもあります。

【スキマ時間を最適化！】スマホ用無料アプリVoronoiの利用方法

Voronoiは、Visual Capitalistのインフォグラフィックスが見放題の、スマホ用無料アプリです。

通勤や移動などのスキマ時間で、世界の動向を示す様々なインフォグラフィックが見られます。「【世界版】スターバックスの店舗数ランキングを国別で視覚化」や、「AIに仕事を奪われる？【要注意】な会社の部署ランキング・ベスト8」など、面白いコンテンツも盛りだくさんですので是非利用してみてください。

英語が読めなくても大丈夫！ブラウザを使用した翻訳方法も解説しています。

アプリのインストール、閲覧方法、日本語への翻訳は下記をクリックしてください。

【読者になろう！】無料メールマガジンの登録方法

Visual Capitalistの毎日無料で届くメールマガジンは、37万5,000人以上が購読中！

世界の最新動向をインフォグラフィックで瞬時に把握できるため、時間効率が抜群です。

登録方法は本当にシンプルで、「メールアドレスを入力する」ただそれだけです。

スマートフォン、PCブラウザ、それぞれ説明します。

【サクッと検索！】ウェブプラットフォーム

Visual Capitalistのウェブプラットフォーム(https://www.visualcapitalist.com/)では、数多くのインフォグラフィックスが無料で見れます。

見つけ方の手順は下記を参照ください。

①　カテゴリー（市場、テクノロジー、お金、ヘルスケア、エネルギー、地図、資源、環境、注目の企業）

気になるカテゴリーをクリックすると、カテゴリー内のインフォグラフィックが見れます

②　 検索

 検索をクリックすると、下記のように [SEARCH] ボックスが現れます

ボックス内に検索したいキーワード（例：JAPAN、S&P500、INDIA、STARBUCKSなど）を入れて、エンターキーを押すと関連するインフォグラフィックが出てきます。

ここでも、ブラウザーの翻訳機能を使って英語から日本語に瞬時に翻訳できるので試してみてください。

【仕事で使える？】Visual Capitialistをビジネスに利用しよう!

Visual Capitalistのインフォグラフィックはビジネスや投資に活用するメリットが多く、国際社会である今、使わない手はないプラットフォームです。

ここでは、Visual Capitalistをビジネスシーンで利用できる、おすすめの使い方を３つご紹介します。

インフォグラフィックはあたりまえ？次世代のプレゼンテーション

みなさんも、プレゼンテーションで文字だらけのスライドを見て、眠くなったという経験がありませんか？

プレゼンテーションのポイントをおさらいしましょう。

「伝える」ために長々と話をするのではなく「視覚的に訴える」の方が現代に合った手法と言えるでしょう。

その証拠に、大人気のSNSはどれもビジュアルコンテンツが主流です。

• X（旧 Twitter）・・・文字数制限
• Instagram・・・写真や動画
• You Tube・・・動画

Visual Capitalistのインフォグラフィックは、以下の注意事項を守れば無料で転載できます。

Visual Capitalistのインフォグラフィックをプレゼンテーションに使用して、聴衆を引き付けましょう！

また、インフォグラフィックは慣れも必要ですが、最近はツールもあるため自作が可能です。

ここではおすすめのツールを２つ紹介します。

インフォグラフィック作成ツール、その１：Microsoft PowerPoint

MicrosoftのPowerpointには、”インフォグラフィック”がオンラインテンプレートの「検索の候補」として実装されています。

インフォグラフィック作成ツール、その２：Canva

無料でも十分に使えるツールとして大人気のCanva 。

ピクトグラムや、パーセンテージを示す進捗リングなど、インフォグラフィックのテンプレートが豊富に用意されています。

ぜひチャレンジしてみてください！

ビジネスシーンで使える実践英語

Visual Capitalistは英語のサービスですが、インフォグラフィックになっているためタイトルさえわかれば簡単に内容を理解できます。

下記のインフォグラフィックが示す通り、

「世界で最も話されている言語」は英語で１５億人です。

英語が話せると、お互いの母国語は違っても、英語というツールを使ってコミュニケーションが取れます。

英語を習得すれば国境を越えたビジネスの展開が可能となり、15億人を相手にしたビジネスが可能となるわけです。

Visual Capitalistは、英語学習のツールとしても優秀です。

なぜなら、経済、市場、テクノロジー、環境など、幅広い分野のトピックに関する英語に触れられるからです。

ボキャブラリーが増えればプレゼンテーションや時事に関する話題で自身をもって話せるようになります。

言語というのは必ず習得できる。その証拠に、文字の読み書きができない人でも、どんなに学問ができない人でも、とても流暢に母国語を話す。

筆者が聞いて励みにしている言葉

と普段から思っている方も、これを機に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか？

世界の大局から意思決定につなげる

日本も世界の大局の中で動いています。

そのため世界の最新の動向を把握するのが重要であり、意思決定には欠かせない情報となります。

Visual Capitalistのインフォグラフィックは、世界のデータを短時間で効率よく把握できるため、忙しいビジネスパーソンにとって非常に有益なツールです。

例えば「インドに進出するべきか？」または「インドに投資するべきか？」という課題に対して、まずはインドという国について知る必要があります。

そこには、人口動態、GDP成長率、政治、環境など、様々な要因を調べる必要がありますが、トピックスごとのインフォグラフィックスがあれば短時間で膨大な情報を把握できるのです。

更に、チーム内で同じインフォグラフィックを見ながら議論すれば、活発なディスカッションができるでしょう。

しかも、Visual Capitalistで使用しているデータは、そのほとんどが公的な公開データです。

公開されている情報　＝　誰もがチェックできる情報

そのため情報の透明性が非常に高いのです。

世界のビジネスリーダーや富裕層の投資家が信頼しているVisual Capitalistのインフォグラフィック。

この機会に同じ情報を得て仕事に活かしましょう！

まとめ

今回はVisual Capitalistについて、利用方法や有効活用についてご紹介しました。

Visual Capitalistのコンテンツは、インプットとして利用すれば短時間で効率良く世界の動向を把握でき、アウトプットとして利用する際には聞き手にわかりやすく伝え、記憶に長く留めます。

筆者自身も、企業の社長や重役の方々に紹介すると

と非常に喜ばれます。

また、話を途切れさせたくない時にも有効です。

インフォグラフィックは、企業のホームページや決算報告にも効果を発揮しますし、プレゼンでは自社製品やサービスをアピールする立派な戦略となります。

Visual Capitalistでインフォグラフィックを理解し、みなさんのお仕事や、企業価値向上に役立てていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました！