米の生産量ランキング|日本の順位と都道府県トップ10を紹介

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  • 世界の米生産量ランキングで1位はどこの国?
  • 日本の米生産量は世界で何番目?
  • 生産ランキングトップ10の都道府県は?

みなさんは日本のお米についてどのくらいご存じでしょうか?

意外かもしれませんが、米文化の濃い日本でも世界では米生産量ランキングで10位に入っていません

また、都道府県別で生産量1位は「米どころ」として有名な新潟県ですが、2位は多くの方が予想していなかった“あの”場所なのです。

この記事では、世界と日本の米の生産量から、国内のブランド米まで、明日の食卓でちょっと自慢できる話題を提供しています。

この記事でわかること
  • 世界の米生産量、国別ランキング
  • 日本の米生産量、都道府県別ランキング
  • お米の自給率
  • 国内で大人気のブランド米
目次

世界の米生産量ランキング

世界と日本の米生産量ランキング!日本は何位?都道府県の1位は?
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引用:Million Tonnes of Rice Production by Country

THE WORLD’S BIGGEST RICE PRODUCERS
(世界最大の米生産国)

インフォグラフィックの見方

  • 数字「xxx M」は、「百万トン」を表している

  例:1位 中国 208Mなので2億800万トン

  • 面積が生産量に比例しているので規模がわかりやすい
順位国名米の生産量
(トン)
1 中国2億800万
2 インド1億9,600万
3 バングラデシュ 5,700万
4 インドネシア5,500万
5 ベトナム4,300万
6 タイ3,400万
7 ミャンマー2,500万
8 フィリピン2,000万
9 カンボジア1,200万
10 パキスタン1,100万
11 ブラジル1,100万
12 日本1,000万
その他の国9,500万
合計7億7,600万

【驚きの事実!】世界のお米の50%は中国とインドで生産されている

世界の米の生産量ランキングで、3位以下を大きく引き離している中国インド

世界で生産されるお米の量は年間約7億7,600万トンですが、中国とインドが生産する量は約4億トンとなり世界の米生産量の半分を占めています。

中国とインドの驚異的な生産量の背景にあるのは、

  • 広大な土地
    国土ランキング:中国4位、インド7位
  • 膨大な人口
    人口ランキング:中国2位、インド1位
  • 米を主食とする食文化

などが挙げられます。

アジアの米どころ:東南アジア

3位から7位までは東南アジアの国々が続きます。

3位: バングラデシュ(約5,700万トン)
4位: インドネシア(約5,500万トン)
5位: ベトナム(約4,300万トン)
6位: タイ(約3,400万トン)
7位: ミャンマー(約2,500万トン)

これらの国々は、気候条件や地理的特性が米の栽培に適しているため、大量生産が可能となっています。

  • タイは「世界の台所」と呼ばれ、高品質なジャスミン米(香り米)の輸出国として知られています
  • ベトナムも近年の農業技術の向上により生産量を大幅に増やし、主要な米輸出国としての地位を確立しています
  • ミャンマーは「米の国」と呼ばれるほど消費量が多い国です

日本人の米消費量は年間60kg以下と言われておりますが、ミャンマー人は約250kgと日本の4倍以上だというから驚きですね。

日本は12位!世界の米生産量ランキング

日本は世界の米生産量ランキングで12位に位置しています。

日本と言えばお米なので、もっと上位かと思っていました

年間生産量は約1,000万トン(世界の1.29%)で、これは中国やインドと比べるとかなり少ない数字です。

しかし、日本の国土面積や人口を考慮すると、決して小さな数字ではありません。

日本の米作りは、高度な技術と品質管理によって、世界でも高い評価を受けています。

日本の米生産量ランキング【都道府県別】トップ10

日本の米生産量ランキング
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順位都道府県名米の生産量(トン)
1新潟県591,700
2北海道540,200
3秋田県458,200
4山形県359,300
5宮城県344,700
6福島県327,600
7茨城県316,400
8栃木県284,200
9千葉県265,700
10岩手県249,100
資料:農林水産省「作物統計調査(確定値)」(令和6年2月29日)

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都道府県別のランキングは予想通りでしたか?

トップ10の分布を見ると、日本の米生産は主に東日本に集中しており、特に北海道、東北地方、北陸地方、および関東の一部で盛んです。

1位:新潟県 – 不動の王者の秘密を探る –

新潟県は長年、日本の米生産量ランキングでトップの座を守り続けています。

この優位性の源は、広大な越後平野豊富な雪解け水という恵まれた自然環境、そして「コシヒカリ」に代表される高品質な品種の開発にあります。

新潟県の強みは単なる生産量だけではありません。「新潟米」という強力なブランド力により、品質と量の両立を見事に実現しました。

さらに、県を挙げての厳格な品質管理システムや積極的な販売促進活動が、新潟県の米作りの卓越性を支えています。

新潟県は日本の稲作における不動の地位を確立したのです。

2位:北海道 – 意外な米どころの躍進 –

ゆめぴりかななつぼしといったブランド米で、急速にランキング上位に食い込んできた北海道。

北海道の強みの秘密は、広大な農地と最新の農業技術を活かした大規模経営にあります。

かつては寒冷地のため稲作に適さないと考えられていた北海道ですが、耐寒性品種の開発と栽培技術の向上により、今では新潟県に次ぐ第2位の生産量を誇る「米どころ」へと変貌を遂げました。

この意外な米どころの躍進は、日本の農業における技術革新大規模経営に新たな可能性を見出しています。

3位、4位:秋田県と山形県 – 東北地方の米どころ –

東北地方は日本を代表する米の産地として名高く、その中でも秋田県と山形県は米生産量ランキングの上位常連として君臨しています。

両県は互いに切磋琢磨しながら、日本の米作りの最前線を走り続けています。

秋田県が誇る「あきたこまち
山形県が自信を持つ「つや姫

これらの独自ブランド米は、両県の稲作技術の結晶であり、品質と知名度の向上に大きく貢献しました。

さらに、両県は豊かな自然環境を最大限に活用した環境保全型農業に力を注いでいます。

あきたecoらいす」はその代表的なものであり、安全性と美味しさを兼ね備えた米づくりを実現し、消費者からの信頼を着実に築き上げました。

秋田と山形の競争は、単なる生産量の争いを超え、日本の米文化を豊かにする原動力となっているのです。

日本が誇る「ブランド米」:日本列島を旅するかのような豊かな味わい

日本各地で生産される米は、それぞれに個性豊かな特徴を持っています。

これらのブランド米は、その土地の気候、水、土壌などの自然環境と、長年培われてきた栽培技術が融合して生み出された「食の宝物」と言えるでしょう。

魚沼産コシヒカリ:最高級ブランドの代名詞

新潟県魚沼地方で生産される「魚沼産コシヒカリ」は、日本を代表する最高級ブランド米として知られています。

魚沼産コシヒカリの特徴

  • 粘り気と甘みのバランスが絶妙
  • 冷めても美味しさが損なわれにくい

魚沼地方の昼夜の温度差が大きい気候と、ミネラル豊富な雪解け水を利用した栽培方法が、この独特の味わいを生み出しています。

また、厳格な品質管理により、安定した高品質を維持しているのも大きな魅力です。

今年は米不足となっていますが、魚沼産コシヒカリのが数日で出荷してくれる所をピックアップしておきましたのでご利用ください。

あきたこまち:秋田が誇る人気品種

秋田県が誇る「あきたこまち」は、1984年に品種登録された比較的新しい米ですが、その優れた食味からコシヒカリに次ぐ人気を獲得しました。

あきたこまちの特徴

  • ほどよい粘り気としっかりとした歯ごたえ
  • 上品な甘み

炊きあがりの見た目の美しさも特筆すべき点で、つやつやとした白さは「あきたこまち」ならではの魅力です。

また、耐冷性に優れ、安定した収量が得られるため、生産者からも支持されています。

今年は米不足ですが、数日で届けてくれるありがたいショップを発見しましたので在庫があるうちにご利用ください。

地域ブランド米の台頭:多様化する消費者ニーズに応えて

近年、各地域独自のブランド米が注目を集めています。

富山県の「富富富」(2018年デビュー)

コシヒカリを超える食味を目指して開発された新品種です。

福井県の「いちほまれ」(2018年デビュー)

適度な粘りと甘みが特徴で、「コシヒカリを超える」を目標に開発されました。

岐阜県の「ハツシモ岐阜SL」(2010年デビュー)

昔ながらの品種「ハツシモ」を改良したもので、冷めても美味しいのが特徴です。

島根県の「きぬむすめ」(2005年デビュー)

粘りが少なくさっぱりとした食感が特徴で、麺類との相性が良いとされています。

これらの地域ブランド米は、その土地ならではの味や香り、栽培方法などをアピールポイントとし、消費者の多様なニーズに応えています。

同時に、地域の農業振興や地域ブランディングにも貢献しており、日本の稲作文化の豊かさを示す象徴となっています。

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低い?高い?日本のお米の自給率

お米は、日本人の主食として欠かせない存在です。

高齢化で生産農家が少なくなっていると聞きますが、自給率はどうなっているのでしょうか?

2024年9月現在は様々な要因が重なったことで米不足が発生していますが、実は日本の米の自給率は約97%(2023年度)と非常に高く、主食である米に関しては、ほぼ国内生産で賄えているのが現状なのです。

しかし、1970年に約466万戸あった水稲収穫農家の数は2020年には約70万戸と50年間で7割減となっています。

米農家と生産量の推移
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このような状況下にも関わらず、自給率が高いのはなぜでしょうか?

以下の理由が考えられます。

  1. 農場技術の進歩
     農業機械化の進展や品種改良、栽培技術の向上により単位面積当たりの収穫量が増加している
  2. 消費量の減少
     日本人の米消費量が減少傾向にあるため、生産量が減少しても自給率が高く維持されている
  3. 大規模農業の推進
     農地の集約化や法人化により、効率的な大規模経営が増加傾向

一方、他の穀物類を含めた食料自給率は約38%(2023年度)と低く、米以外の農産物の多くを輸入に頼っているのが現状です。

日本の米生産の特徴と課題

日本の米生産にはどんな特徴があるのでしょうか?また、どのような課題があるのでしょうか?

順番に見ていきましょう。

日本の米生産の特徴

日本の米生産の最大の特徴は、「品種の多様性」と「高い品質」です。

品種の多様性

日本では、コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれなど、消費者の嗜好に合わせた多様な品種のブランド米が栽培されています。

各地域の気候や土壌に適した品種を選択して、高品質な米の生産を実現しています。

日本米の品質と国際評価

日本の米は、その品質の高さで世界的に評価されています。

特に、粘り気があってつやのある短粒種は、寿司や和食に最適であると海外でも人気を集めています。

近年では、「コシヒカリ」や「ゆめぴりか」などのブランド米が海外市場でも注目を集めており、高付加価値商品として輸出量も増加傾向にあります。

日本の米作りの技術と品質管理は、世界的に見ても非常に高い水準にあると言えるでしょう。

日本の米生産量の課題

日本の米生産量は長期的に減少傾向にあります。

1960年代のピーク時には年間約1400万トンを生産していましたが、2022年度の生産量は約730万トンと、ほぼ半減しています。

この減少は主に国内消費の低下に伴う需要減少を反映していますが、同時に農業従事者の高齢化と後継者不足は深刻な課題となっています。

また、気候変動による異常気象の増加は、米の品質と収量に影響を与えており対策が求められています。

これらの課題に対応するため、

  • スマート農業の導入
  • 新たな品種開発
  • 海外市場の開拓

など、様々な取り組みが進められています。

特にスマート農業では、

  1. ドローンを活用した効率的な農薬散布(新潟県)
  2. AIによる水管理システム(富山県)
  3. GPSガイダンスによる自動操舵システム田植え機の導入(秋田県)
  4. ICTを活用した栽培管理(宮城県)
  5. GPSとセンサーによる自動運転トラクターの導入(北海道)

このような施策で労働力不足の解消、作業効率の向上、品質の安定化を実現させています。

米の生産量ランキングのまとめ

世界の米生産量ランキングでは、中国やインドといったアジアの大国が上位を占め、日本は12位でした。

中国とインドの2か国だけで世界の米生産量の約半分を占めているというのは驚きでしたね

しかし、日本の米生産は量だけでなく、品質や多様性において世界トップクラスの評価を受けています。

国内の都道府県別ランキングでは、新潟県や北海道、東北地方が主要な生産地となっていました。

日本の米作りは、高齢化や国際競争の激化など、様々な課題に直面していますが、新技術の導入や環境に配慮した栽培方法の採用など、革新的な取り組みも進んでいます。

今後も、日本の米作りは品質と多様性を追求しながら、変化する需要や環境に適応していくでしょう。

消費者としても、各地の特産米の魅力を知り、食べ比べてみることで、日本の米文化の奥深さを体験できるはずです。

米生産量ランキングは単なる数字の比較ではなく、私たちの食文化や農業の未来を考える上で重要な指標となりますので、今後も注目してみてください。

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